ovoveil(オボヴェール)の特長
Feature




皮膚の働きの重要機能のひとつ
「バリア機能」
「ovoveil」は、卵殻膜から開発された新素材であり、肌に優しい性質を持っています。
保湿性に富んだovovellを配合したやさしい着心地の衣類を身に着けることで、肌本来のバリア機能が整い、うるおいを保ちやすくなることが、モニター試験でも確認されています。
バリア機能とは

外界刺激やアレルギーの原因物質、細菌・ウイルスの侵入を防ぎ、さらに体内の水分が皮膚から失われるのを防ぐ、皮膚の働きの重要機能のひとつです。
健康な肌は表面に脂質の膜があり、肌の水分をしっかり閉じ込めると同時に、刺激物の侵入を防ぐ作用を持っています。
ovoveil 着用試験

- 試験期間
- 8日間(1日9時間着用)
- 被験者
- 女性28名 20~50歳
- 測定部位
- 前腕内側 左右両腕
- 検体
- A)レーヨン30%・綿40%・ナイロン26%・ポリウレタン4%
B)ovoveil 30%・綿40%・ナイロン26%・ポリウレタン4%
※家庭条件にて洗濯
- 測定項目
- 経皮水分量・角層水分量・VASアンケート
着用前・7日目・28日目
試験結果 肌バリア機能

着用試験の結果、ovoveil混素材を着用することで、肌から逃げる水分の量が、レーヨン混素材に比べて低下することが確認されました。このことから、保湿性に優れた機能性繊維であるovoveilで作られた衣類を着用すると、「肌のバリア機能を維持」する効果があることが確認できました。

カシミヤのようにやわらかい
上質な肌ざわり
ovoveilは、繊維の構造や糸、生地を調整することで、シルクやカシミヤのような風合いを創ることが可能です。
やさしい肌触りの生地は、素肌に直接触れるアイテムにも安心してご使用いただけます。
肌と環境に寄り添う、新しいやさしさ
ovoveilは、糸の撚りや生地の編み方・織り方を工夫することで、質感や肌触りをコントロールできる新素材です。
さらに、コットンやテンセルなど他の素材と組み合わせることで、しっとりとなめらかな風合いを実現し、肌へのやさしさと心地よさを両立します。
動物性繊維であるシルクやウールの代替としても注目されており、肌への負担が少ないだけでなく、環境にもやさしいサステナブルな選択肢となります。
ovoveil使用生地の組成例

- ベア天竺
- 綿58%・レーヨン(ovoveil)39%・ポリウレタン3%

- 布帛
- 再生ポリエステル65%、レーヨン(ovoveil)35%

- ニット
- レーヨン(ovoveil)89%・カシミヤ10%・ナイロン1%

- フライス
- カシミヤ30%・レーヨン(ovoveil)70%
採用事例
大阪・関西万博内のセブン-イレブン店舗

2025年大阪・関西万博の会場内にあるセブン-イレブン店舗にて、世界で初めてovoveilを採用した靴下とハンドタオルが発売されました。

環境にやさしい
「卵殻膜のアップサイクル」
ovoveilは、これまで廃棄されがちだった卵殻膜を再活用した、環境にやさしいサステナブル素材として注目されています。
廃棄物の削減や資源循環への貢献が評価され、「エコプロアワード2024」にて優秀賞を受賞しました。

日本のサスティナビリティ事業の表彰を行う、「エコプロアワード2024」にて優秀賞を受賞
卵殻膜を活かした、サステナブルな素材循環
日本では年間約263万トンの鶏卵が生産されており、そのうち約237万トンは食品として消費されています。
残る約26万トンの卵殻は廃棄物として処理されることが多く、その中に含まれる卵殻膜も十分に活用されていませんでした。
ovoveilは、廃棄される素材をアップサイクルして出来た、サステナブルな素材です。

卵殻膜を有効活用した環境配慮型の繊維

卵殻膜を衣類に活用することで、廃棄物の削減だけでなく、温室効果ガスの排出抑制にもつながります。
たとえば、ovoveilを30%配合したTシャツ1枚を生産する際、従来廃棄されていた卵殻膜を活用することで、約150リットル分のCO2排出を削減することが可能です。
ovoveilは不要な資源を価値ある製品へとアップサイクルしています。